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2006年1月

2006年1月31日 (火)

ギャラリー

「写真は飾らないの?」

と、いうのが始まりだったような気がします。ある人にそう聞かれたときに返答に困りました。私はただ好きに写真を撮っているだけでしたし、人目に付くように飾ることが苦手でして…。店内には自分が撮った写真を目隠し代わりにペタペタと貼り付けていますが、特に主張しているものでもありません。

そう言われて、素直に嬉しかったです。見ていてくれる人もいたんだと照れてしまいました。そこで、何かお店の雰囲気に役立つのであれば考えてみようと以前から思っていましたので、これはいい機会としてギャラリーを開こうと…。しかし店内には大きな窓が所狭しと付いていますので、写真を置く場所が難題です。まだまだ思案中ですので時間は掛かりますが、決まり次第ブログに書きますね。

自分の写真だけを置くのも面白くないので、友人にも声を掛けています。楽しみにしていてくださいね!どんな写真がいいのか考えていると気分転換にもなります。こういうのは楽しみながらやらないともったいないですからね。

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今日はマッタリトシタ天気でしたね。

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2006年1月30日 (月)

美味しいこと

コーヒーに携わって仕事をする人は陰ながらたくさん居ると思います。その中でも専門的に扱う人の枠は絞られてきます。特に地方に行くとそれは強いかと思われます。若い世代が新しいお店を出店するという事が難しくなっているらしく、波に乗れないで消えて行くことも珍しくありません。それは当たり前に多いようです。

私の場合はどうなんでしょうね。自分でも分かりません。波に乗れるのかそうでないか考えているとコーヒーが不味くなりそうで…って、きちんと見据えないといけませんね。今の私は「続けること」をよく考えています。物珍しさって長続きしませんし、毎回毎回好奇心に駆られる企画なんてそうそう出てくる頭も持ち合わせていません。

私のお店は例えば、「旬の魚を、新鮮なうちに調理して、美味しく提供する…」といえばいいでしょうか。美味しいことが最低限なんですよ。誤解しないでくださいね、「うちのコーヒーは最高だぜっ!!」と声を大にしているのではありません。あくまでも美味しさが最低限備わっていないといけないと言いたかったのです。

この「美味しい」が課題です。

些細なことですが、この美味しいを「本当に美味しい」にしていかなければと思っています。提供する側がセールストークで謳っていても、お客様がそう感じていなければ何にもなりません。これには私も磨かないといけませんね。

コーヒーの仕事は、生豆を焙煎してパックにつめてありがとうございました。では完結しません。焙煎にこだわった時期もあります、抽出に神経を擦り減らしていた時期もあります、あれやこれやと閃きも幻滅も何度となく繰り返して今日に至ります。でもそれは、ほとんどは自己満足の一部に過ぎないことが多かったですね。(笑)

そして今は本当の美味しさを追いかけています。間違いを見付けたなら是非、声を掛けてください、「そっちじゃないよ!」って。

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2006年1月29日 (日)

良く晴れた日は

お店の正面の窓は大きくて笑えるくらいですが、良く晴れた日の午前中は日差しがダイレクトに入ってきてお店中ポカポカになります。薪ストーブの暖かさも加わるとこれはもう眠くなるには十分すぎるほどの陽気です。

ソファーにもたれて本を読むと堪らなく心地よくて内容が頭に入ってきません。久しぶりの太陽の光は眼に眩しくて、思わず眼を閉じてしまいます。そして、寝てしまいました。気持ちの良い昼寝とはこんなことをいうのでしょうね。反省しつつも、昼寝への感謝をした日でした。

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2006年1月28日 (土)

お店の窓から見える畑の中に柿の木に鳥がたくさん群れていました。きっと秋に実った柿を突いているのかも知れません。あの柿の木は確か渋柿だったはずです。でも、今ではすっかり熟れて茶色くなったみは甘く美味しいのですかね…

何羽かは追い掛け回していたり、甲高く鳴いていたり、清々しさよりも騒々しく見えます。ついでだからとカメラで撮りました。

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何という鳥なんでしょうね。しかし飛べることが当たり前な鳥にとっては考えることも無いでしょうけど、羨ましいですね。

虎に翼を与えるとどうなんでしょうか?良くものの例えに出てきますが、羽を与えられた虎は何をするのでしょうか?さらに恐れられるのでしょうか、それとも…

今日はそんな風に、遠くからものを眺めて考えにふけてしまいました。

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2006年1月27日 (金)

晴れ間

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ついさっきまで、良く晴れていたのですけどね…また曇ってきました。

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2006年1月25日 (水)

コーヒーとケーキ

私はケーキが苦手でした。コーヒーもそれほど好きだといえないくらいでした。

それが今ではコーヒーを作り、ケーキをお客様に提供するお店をしています。美味しいコーヒーに出会い、美味しいケーキに唸り、が始まりだったのかも知れません。何でも美味しく食べられた時期と、そうでない時期があったのはなぜでしょうか?食に関して無頓着の時ほど何でも口にした記憶があります。

食べられるなら何でも良い…、それが年齢を重ねるたびに食べることに興味を向けていました。今まで食べていたものは何だったんだ!?と、ショックを受けるたびにそれらは強く大きくなっていきました。

DSC_0072_1_1 コーヒーは良く飲んでいました。美味しいと思っていたかどうかは…どうでしょう?謎ですネ。ケーキはほとんど美味しいと思って食べていたことがないでしょう。お店でケーキを出すことで悩んだのがそこです。自分が美味しいと思うことが最低限あることなので、ケーキの美味しさを探しました。今でも模索中ですが、少しづつ見付けています。

ケーキは単品でも美味しいですが、取り合わせ次第でより美味しく食べられます。これは当然の事のようにありますが、出遅れた私には発見でした。コーヒーに合う要素があることも知りました。それには、もっとコーヒーのことを知ることが必要でした。見た目で美味しそうなものはたくさんあります。在りすぎて溢れかえっている状態は自分の感覚を麻痺させます。

DSC_0077c_1_1_1 人間の味覚嗅覚とは非常に弱いもので視覚が約80%以上を占め、嗅覚、味覚はほんの1~3%だそうです。これは悲しい事実ですが、見た目で美味しく見えてしまうことも頷けます。ほんの1%だとしても、捨てきれないのが食の魅力でしょう。

コーヒーとケーキは主食にはなりませんが、嗜好の対象になります。幅が広いといえば広く、狭いと思えば針の穴ほどにも思えます。スペシャルティコーヒーの持つ豊かなキャラクターにはコクのあるケーキが良く合います。素材たちがお互いを引き出しあうのが私の考えるコーヒーとケーキです。当たり前のことに気が付くまで時間が掛かりました。

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2006年1月24日 (火)

言葉

私には師匠と言うべき人がいます。彼はちょうど一回り上の年齢でありますが、心は子どものようにクリアで優しさが滲み出ている人柄です。腹が立つほど真っ直ぐな性格は時として障害になったりもしますが、気にも止めていないでしょう。

彼は天性といっても良いほどにバランス感覚に秀でていて、見る人の心臓を止めそうな程のパフォーマンスを持ち合わせています。大袈裟に聞こえるかも知れませんが、私は今まで見たことも無い人物です。

北海道で仕事をしていた時期に、仕事の下見で山奥に行っていました。そして大きな橋があり、橋の上から眺める景色は絶景でした。橋の下はおよそ80メートル程の高さがあり、海に流れ込む小さな川があります。景色を楽しんだ後、橋を渡りながら話しをしました。突然となりに居たはずの彼の姿が私の目線の上になり「タッタッタッタッタッタッタ……ッ」

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! コラーッ!!!

彼はケタケタ笑いながら橋の欄干を走って私を追い越しました。

私は何度も彼に同じことを言いました。

「落ちたらどうするんですか!」

「落ちないよ」

「危ないですよ!」

「大丈夫だよ」

「助けませんからね!」

「何怒ってるの?」

こんな人と仕事をしていくことは人生を考えさせられる思いでした。私には衝撃の連続でした。大きな滝がある場所で、一般の人は滝壺から見上げるのですが、上から見る景色も良いからと連れて行かれました。恐らく彼がつけた道なのでしょう、小さな小道ができており、聞けば良く来るんだそうです。そして、確かに素晴らしい景色です。見事な景色に心を奪われていると、また、いません。

木に登って枝を伝いこちらに手を振っています。一緒に仕事をすることというのは、私も楽しまないといけません。この時からは一緒に木に登って滝壺に向って手を振りました。一線を越えてしまうと楽しくて仕方なくなりました。ある時「怖くはないですか?」と聞いた時に、彼は「怖いとかそういうモノじゃないんだよ。」と言いました。

この言葉は、今も私の心に深く突き刺さっています。

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2006年1月23日 (月)

深煎り

今日はまじめにコーヒーの話しでもしましょうか。

当店で販売している豆の多くは、深めにローストされています。おそらく7割近くは深煎りに傾いています。 「深煎り=苦い」というイメージが強くあるのは確かに否めませんが、必ずしもそうではありません。私が求める深煎りは一言でいうと「コク」です。そして、コクに伴う「甘味」です。

個人の好みにも左右されやすいものですが、お砂糖を焦がす「カラメル」のイメージが近いですかね?ほろ苦くてさらりと甘いのが上品さを感じさせてくれます。そこにコーヒーはコクをプラスした味わいです。

私の好みがそうなので、深煎りが多いのも確かです。しかし、フルーティな酸味も魅力です。これは、ブレンドに使っています。ブレンドは無限に広がる可能性があります。ただ簡単にあれこれと混ぜて出来るものではないのがやりがいのある箇所です。ブレンドのイメージを香りにするわけですが失敗の繰り返しですよ、私の場合は…

話しは深煎りに戻りましょう。深煎りにする生豆たちはやはり元気の良い豆でなければいけません。経年劣化して枯れてしまった豆は風味に悪影響を与えます。コーヒーは悪い味に引っ張られがちなんですよ。それほど繊細な世界が側面にあります。新豆(ニュークロップ)は華やかな明るい香りがあります。香りの世界は複雑で、果実のような、花のような、チョコレートのような…etc. 形容される言葉が年々具体的になっています。例えば「熟した果実の香り」などと評価されていても、口にするまでは想像つかないかも知れませんが、香りを記憶することで理解できるようになります。

…そう、深煎りです。話しは立ち上る湯気のように漂い主題から離れ香りへ流れました。

深煎りは生豆の持つ個性を引き出し、その魅力を高めるのです。苦味は焦げ味ではなく付加価値としてと言えば誤解されます?重厚な苦味が好きな方にはぴったりの苦味もあります。重たい苦味の好きな方にも合う豆もあります。全ては豆の選択から広がるのです。また深煎りはコクもあります。ボディとでもいいますか、厚みがあることや、粘性について言われることもあります。

柔らかな苦味の中に、甘味が含まれて、コクッと飲み込む…深煎りで至福を感じさせてくれます。通好みの深煎りではなく、初めての方でも好きになれる深煎りが大切なのだと、考えながら毎日ローストしています。

ちなみに空腹の時、コーヒーは深めのコーヒーが優しいですよ。これは、カフェインが揮発されて非常に少ないからといわれています。深煎りはもたれると良く聞きますけども、そんなことはありませんのでご安心してください。また、食生活が洋食へ向いているならば深煎りも良く合います。重ための食事の後に飲むとすっきりするのは私だけでしょうか?

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毎日雪ですが、どこまで積もるのでしょうね。

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2006年1月22日 (日)

kyoto

何年か前に、京都の丹後半島に行きました。そこはとても綺麗な場所で、のどかで心が和みました。戦時中に防空壕に使われていた洞穴などもあって、こんな場所でもと複雑な気持ちになりました。道路は狭く、海の際まで家が建ち並んでいる様が印象に残る景色でした。きっとここでは美味しいお魚料理が食べられるだろうなんて思いましたけど、散歩しながら通り過ぎました。

全ては、ここに来る前夜がいけなかったんです。晩御飯に適当な場所はないかと探していると、「ぽんちゃん」と看板を見付けました。いかにも大衆食堂的な店名で、旨くて安いイメージも漂っていたんです。「ぽんちゃん」です。

そして、やってしまいました。もう私の負けです。戸を開けてのれんをめくると、そこにはL字に造られた鮮魚の並ぶカウンターが誇らしげに光っていて、着物が素敵な女将が「ようこそ御出で下さいました」と椅子を引いて立っています。

お品書きを手渡され、開いてまた完敗です。1番やすいもので、焼き魚定食¥2,500也。私はただお腹いっぱい食べたかっただけだったんです。「ぽんちゃん」ならきっと叶えてくれるだろうと、そう踏んだんです。人間もお店も外見で判断してはならないと心に強く思いました。

「それじゃ、お鮨をお願いします、お勧めがあればそれも…」開き直って注文を済ました。美味しいものは人の心を満たすものだから、なんて考え直していると、「赤出汁と白だしは、どちらで?」なんて意味不明なこと聞かれてしまいました。

私は和食にめっぽう弱いんです「赤出汁がいいかな。」

女将は「お飲み物はいかがされますか?」なんてちょっかいを出し始めた。周りのお客さんはそろそろ言葉の違いから地方から来たことに気が付いて「どっから来はった?」と無関心に聞いてきて、秋田からと言うと「へぇー」と頷いてそれで話は消えました。私には京都で生活はできないんだと思いました。個人的に京都は素敵なところだと今でも思っていますけどね。

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大きく眼を開けばたくさんのものが見えてきます。自分の好きなものや好きな事ばかり追い掛けていると、ふいに小さな自分を見付けます。そこを糧として生きていくんでしょう。

まったく、なんのブログだったのか?書いていて呆れてしまいます。しかし、今後もまだまだお付き合いください。

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2006年1月21日 (土)

メニュー新しくなりました。

menu_top やっとメニューが完成しました。何が変わったかと言えば、割合的に外観ですね。内容は新しい豆が昨日からブラジルのブルボン種が店頭に並んでいます。来月には、メインに使う予定のブラジルのブルボン種を入荷予定です。これから徐々に入れ替えをしていきますので、お楽しみに!

コーヒー豆のメニューが変わったことで、私の気分も変わりました。心機一転とは大げさですけど、これも大切なことでしょう。でも、店内にはそれほど多くメニューを置くことができません。(印刷に時間が掛かり過ぎるんですぅ…)

無くなり次第補充しますが、遠慮しないで声をかけてください。結構無くなるのが早いんですよ。それだけ豆の内容に関心があるのかな?何て期待してしまいますが。

毎日雪が降っていますけど安心してください、きっちりと除雪作業は整っていますから!雪見しながらコーヒーを飲みましょう!

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2006年1月20日 (金)

コーヒーの香り

毎日毎日、コーヒーの香りに包まれて仕事と生活をしています。これは油に塗れたものより、埃に塗れたものより、見た目は贅沢に見えるかも知れません。

確かに嫌な気持ちも全くありません。が、これが仕事となるとかなりシビアです。それは、コーヒーの香りです。コーヒーの香りは、例えば缶コーヒーの香りもインスタントコーヒーの香りも、コーヒーの香りだからです。もちろん、焼きたてのコーヒーもそうです。

この香りに包まれていると、コーヒーの香りの中の局部的に繊細で、特徴的な香りを探して嗅いでいるような気がします。かなり誤解が生まれるかも知れないですけど、コーヒーの香りの中に入っているからこそ、見えてくる世界があると思います。その外側からは見えにくい世界観を皆様へつながる架け橋を持ちたいなんて、大きいことも書きますが、コーヒーの違いが分からない…なんていう方がいるのも事実です。これは外側から眺めていることがほとんどなんです。

一歩踏み出すと世界は果てしなく広く、思わず躊躇してしまいますが、香りの違いだけは歴然です。繊細な香りを言葉に表わせるようになるまでは時間がかかります。それは仕事で必要だからこそ、一所懸命に訓練をして、勉強をして、心に積み重ねているのですが、これは、コーヒーを美味しく飲むためのものではないと思います。

コーヒーを美味しく飲むためには、空間、気分、相性…etc. 心地の良い空間で、いい気分であり、自分好みのコーヒーがあればこそ、最高のコーヒーが出来上がるのです。なんだか取って付けた言葉揃いですけど、私はそう思います。

難しい知識は仕事側で、美味しい時間はプライベートであればいいのでしょう。

そんな片隅に美味しいコーヒーを求めたから、スペシャルティコーヒーを提供しているんです。そのためにも、毎日が勉強です。

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難しい話のあとは、眠たい写真でも見てください。

ピントを合わすのを忘れました…

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2006年1月18日 (水)

伯剌西爾

ブラジルを変換すると漢字で「伯剌西爾」とでました。ラテン気質は漢字で表すのも一苦労ですね。当て字なのでしょうか、時間があるときにでも調べてみましょう。

ブラジルを発注しました。遅くとも明後日には入荷する予定です。

お楽しみに!

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2006年1月17日 (火)

メニュー作成中

お店のメニューを新しくしようと以前に書きました。※「メニュー」参照

パソコンに向かってメニューのイメージをコネながら…3時間にらめっこしてました。そもそも販売用のメニューは見易さ、分かり易さ…etc. この要素はとても大切ですよね?それで何時も私はつまづくんです。大きく見やすい文字色を巧く使って書けばいいのですけど、なかなかできないんです。格好良く見せたいなんて、素人振りを発揮してしまうんです。

そして今回も、見た目重視で書いています。作るほうも楽しんでいることが大切なんだと自分に言い聞かせながら、余計な箇所を気にしながらにやけて作成中です。当店のメニューは表裏に印刷しますのでA4サイズで2枚作ることになります。先ほど1枚目が終了しました。中身のほうはそれほど変わっていないんですけど、外観は変わりましたよ。早ければ来週中には店頭に置けると思います。

そして、今月末にはCAFEメニューに新作を出す予定です。まだまだ思案中ですけれども、美味しいコーヒーの1つとして… お楽しみに。

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2006年1月16日 (月)

陽気

ここ何日か続いていた陽気も今日までのようですね。明日からまた冬型の空模様らしく、せっかく消えた道路の上にもまた雪が積もるのでしょう。

生豆の在庫が品薄になってきました。完売したものもあります。そろそろ新しい豆も届きますが、新しく揃う前の品薄状態が何とも心許ないです。来月中には新しい豆も入るかと思いますが、それまでの間の欠品はお許しください。

と言いましても、それほど深刻なほど少量ではないので安心してください。

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2006年1月15日 (日)

香気

コーヒーの香り成分は約800種からなると言われています。これは簡単に言えるほど単純な構造ではないと思いますが、専門知識も持ち合わせていない私が声を大にしていえることは、「とても複雑」なんです。・・・ね。

生豆(なままめ)から焙煎の段階で化学変化により生成される香りがあり、主にカフェー酸のような芳香族化合物などが挙げられるようですが、ここら辺はかなり専門分野の領域に入ります。香りの良いコーヒーを作るためには生豆をただ火で焼くだけでは十分に成分を引き出せないのです。

焙煎の基本は「火力、排気、時間」、この3点のバランスを取ることで芳香をより引き出すことができます。例えば、排気が強ければ豆の成分が多く排出され薄い印象をうけますし、逆に排気が弱ければ煙臭いコーヒーになります。排気調節は一定にはいかない神経の使う過程です。水分を上手に抜いて、適正なバランスで焙煎されたコーヒー豆は素晴らしい香気を放ちます。

ある調査では、「深煎りのグァテマラ」がリラックス効果が高いと言われています。他の豆と比べて明らかにα波の出現量が多いようです。コーヒーの香りには多くの成分があると同時に様々な効用が期待されています。

自分の好きなコーヒーが、リラックス効果の近道ではないかとも思います。と、言いつつも先ほど焼き上げたマンデリンを飲みながら一息付いています。

今日は晴れているも、空気はしっとりとしています。

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2006年1月14日 (土)

続・魚釣り

前回までのあらすじは「魚釣り」を参照してください。

必死になって掴まったのは川に覆いかぶさるように茂っている木の枝でした。そのままの格好で10分ほどフリーズしながら閃いたのは、「携帯電話」です。

今でこそLEDライトが付いていて暗闇でも写真が撮れるほどの明るさですが、当時の携帯電話にはそんなライトは付いていませんでした。それでもバックライトでいくらかはマシだろうと思い、ポケットに手を突っ込みながら探りました。ようやく手にした携帯の光は、あまりにも頼りないものでした。次に見付けたのは、

そうだ!「ライターがあるではないかっ!!!」

探しました。でも、そのとき私は右手で枝を掴み、左足は流されて、右足を踏ん張り、左手に釣竿を…きっとクモの巣に引っ掛かった虫のように可哀想な姿をしていたに違いありません。そして、ライターはズボンの右ポケットに。 と、取れないよ・・・

時には諦めることで、落ち着きを取り戻すことがあるようです。私の首にはデジカメがぶら下がっていたのです。フラッシュで周囲を照らせばいいのかな?なんて投げやりに写しました。そしたらどうでしょう、「ん?浅いじゃないか!」

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今思えば、楽しい思い出です。

写真に写っている緑色をしたものは梅花藻という水草です。綺麗な水に育つことで指標植物になるものです。川岸にはクレソンが生い茂り、早朝などは溜息の出る景色の中での出来事です。暗闇は夜行動物たちに任せておくべきですね。暗くなる前に家路に着くのが人の基本行動ですね。

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長々と書いてしまいました。

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2006年1月13日 (金)

帰り道

小学生の頃、学校帰りはきまって道草でした。

道草の美学は何も考えずにぷらぷらと気になる方へ足を向けてしまうことができた、純粋無垢な行為とでも言いましょうか。しかし、家に帰るという仕事も同時進行でやらなければいけない、大人の世界でいう「仕事と遊びの両立」です。

今日は諸事情で横手まで出掛けました。その帰り道に定食屋さんで晩御飯を食べることにしました。お店の前に車を止めて降りようとすると、隣の車のフロントガラスのところにチョコンと猫が座っていました。猫はお店の入り口を黙って見つめていて私には興味が無さそうです。

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コンコンとガラスを叩いてアピールしても無視されました。軽く咳払いをしてみても無視です。少しばかり心が冷えてきそうなので、車から降りてお店に入りました。

猫ほど気ままに生きている生物はいないのではと考えました。興味のある方へ関心を示し、不意に驚けばしっぽが太くなり、お腹が空けばスリスリと可愛くなり、…毎日至福の道草人生なのかも知れませんね。傍らにいてもそれほど苦にされない不思議な動物の一種です。

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2006年1月12日 (木)

魚釣り

私は釣りが好きでよく出掛けていました。北海道での仕事がそのような仕事でしたので、仕事でもちょくちょくいろいろな川へ釣りをしに行きました。主にフライフィッシングという鳥の羽で作った毛鉤で魚を釣るスタイルです。

北海道の川の豊かさは本州には無い懐の深さがあります。このように書くと語弊が生まれそうですが、川の生命力の違いによる事から感じる印象です。水の中から水面上に至るまでの食物連鎖がきちんと成り立つ場所です。

水生昆虫を魚が食べ、その魚を大きな魚が捕食し、その魚を鳥類からヒグマなどが食料とし・・・、熊は食物連鎖の中でも頂点に立つ動物です。その熊が川で魚を捕ることの出来る場所はそれほど多くは無いと思います。

そんな川で釣りを楽しむことは贅沢なことでした。今ではそうはいかないですけども、機会を作りまた北海道の川へ遊びに行きたいと思っています。

怖い経験もたくさんしました。

夢中になりすぎて夜になってしまい、真っ暗でした。視覚が弱まると聴覚が冴えてきて川の流れる音が今まで以上に耳に入ってきました。前が見えず、急いで帰ることも出来ないのですり足で川底を確認しながら歩くのですが、どの方向になにがあるのか分かりません。

このときの恐怖感はなんと表現したら良いのでしょうね…とにかく右でも左でもいいから岸に上がろうと必死で動き回りました。もう少しで岸だろう頃、強い流れに足が取られてバランスを失い必死で何かに掴まった状態で10分ほどフリーズしてました。

考えに考えて、いい物を見付けました。

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つづく。

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2006年1月11日 (水)

メニュー

お店に置いてあるコーヒー豆のメニューを新しく作ろうと思っています。中身が大きく変わるほどではありませんが、気分転換にはなるでしょうか。

コーヒー豆のリストは新入荷次第で変更する予定です。ゆっくりと作っているので、もう少し時間がかかります。出来上がりは、お楽しみに…

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2006年1月10日 (火)

エスプレッソ

エスプレッソはコーヒーの美味しいエキスです。

ハンドドリップなどは、ペーパーやネルにより、コーヒーの油脂成分が漉し取られることですっきりとした味わいにその良さがあります。ネルドリップはペーパーに比べ布目が粗く、油脂成分も抽出され易くなります。

この「油脂成分」というのはカフェオイルとも呼ばれています。このカフェオイルが旨味の要素であったり、口当たりを滑らかにしてくれたりと陰ながら頑張っています。

水と油はご存知のように混ざり合うことがなく分離状態ですね。このままですと美味しさも半減です。コクも甘味も薄っぺらで、物足りなさを感じてしまうでしょう。しかし、「乳化」させることによりコクと甘味が溶け合い旨味を作り出します。

ドリップで乳化状態を作り出すのは難しいでしょう。物理的な刺激があれば可能でしょうけど、ドリップ段階で刺激を与えることは良くないように思います。最近ではドリッパーに金属製のものがあります。かなり細かいメッシュになっており、微粉は若干抽出されてしまいますが、カフェオイルはきちんと出ます。

カフェオイルの難点は、溶け出しにくい成分であることです。高温で抽出されることで溶け出しますが、あまりの高温はコーヒーの香りの低下や味への悪影響が出ます。私が考える中では、エスプレッソが理にかなう抽出方法だと思います。

カフェプレスや金属フィルターでもカフェオイルは出ますが、乳化は期待できません。エスプレッソは金属のフィルターに細かく挽いたコーヒーを約20kgほどの力で押し固め、機械的に圧力をかけて抽出します。カフェオイルが吸着しない金属製のフィルターから高圧で抽出されることにより「乳化状態」でカップに入ります。

きれいに抽出されたエスプレッソは、濃厚な甘い香りが漂い、濃い琥珀色をしたクレマ(細かい気泡)に包まれています。一概には言えませんが、このクレマの状態により適正な抽出であるのかが判断できます。

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と、長々と書きましたけど…今日はそのエスプレッソマシンが機嫌が悪く故障?したの?なんて信じたくない状況です。

外はしんしんと雪が降っています。

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2006年1月 9日 (月)

雪の花

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雪の結晶は2つと同じものが無いそうです。結晶の形には名前が何種類かあるようで、樹枝状六花などの名前が付いています。酸素の周りの3つの水素が等価になって結合の角度が120度になり六角形の基本構造を作るそうです。…難しい話しになってしまいますね。

自然が生み出すものは誰もが真似できることの難しい世界ですね。

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カプリは雪の上で昼寝をしていました。

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2006年1月 8日 (日)

外は雪なので…

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彼のドライブは店内のカウンターテーブルでしかできません。もうかれこれ3時間くらい走り続けていますので、そろそろ疲れてくるでしょう。

お客様がご来店中は行儀良くテーブル内の木陰で休んでいますので、もし彼を見付けたなら微笑をあげてください。無表情な彼ですが、きっと嬉しいはずですから。

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2006年1月 7日 (土)

新しさ

店内にある本棚には「My Answers」という本があります。この本は適当にパッと開いたページに一言のメッセージが書かれている・・・、そういう本です。今日はおもむろにその本を手に取ってしまい、開きました。

『新しい計画を立てるときだ』と出ました。

さて、困りました。新しい計画って何ですか?いきなり言われても難しいじゃないですか。でも、たまには1冊の本に翻弄されてみるのも良いのかも知れません。例えば、「君には無理だ」とか「さようなら」とか出てきた日にはあきらめも必要でしょうけど、今回は前向きに考えてチャンスだと・・・そう思えばいくらか温か味のある言葉にとれます。

物事の見方や角度を変えると世界が斬新に見えたり、広く見えたりします。こういう視野を忘れずに持っていられることで様々な思案が浮かんできそうです。思い通りにいかない事があるほど、新しい発想をかき立てているのかもしれませんね。早いうちに「新しい計画」が生まれるといいのですが…

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氷の形って不思議ですよね。

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2006年1月 6日 (金)

仕事始め

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おはようございます。

只今、コーヒー豆が焼き上がりました。

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2006年1月 5日 (木)

明日から

今日までお店の冬休みでした。長めのお休みでしたが明日から営業再開です。

販売するコーヒー豆の準備を夕方からやっていました。何種類かは焼き上がりました。深めの豆は前日に焼いておきます。この方が、味や香りが落ち着き美味しくなります。焼きたては美味しいのですが、味が軽く感じやすく、香りも若干スモーキーになります。

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今年も美味しいコーヒーを集めます。そして、皆様方に楽しんで頂けたらと思います。

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2006年1月 4日 (水)

アボガド

突然ですが、私アボガドが好きなんです。

今までは美味しくないと思っていたんですよ。それがワサビ醤油に少しのニンニクとマヨネーズで味を整えて、海老や蛸なんかと一緒に合えたものを食べたらすごく好きになりました。知ってましたか?アボガドはトロピカルフルーツなんだそうです。よく考えると分かる事なんですけどね…

そんなアボガドを今日も食べました。あー美味しかった。

今日はちょぴっと晴れましたね。

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2006年1月 3日 (火)

雪下ろし

夕方に以前のお店(赤いプレハブ)の雪下ろしをしました。毎日やらないとと思いつつ、新年を迎えてしまいました。今日は朝から雪が降っていて、お昼頃から吹雪になってしまいました。薄暗くなってから雪下ろしを始めたので終わり頃には真っ暗になっていました。

屋根の雪の量には参りました。120cmほど積もっていて、どう下ろしたらいいのか迷いました。まぁ、しかし良くここまで積もったものですね。感心してしまいます。

30分くらいで終わりましたけど、雪を下ろすと溜まるのは地面ですよね。明日は地面の雪をどうにか寄せないといけません。毎日雪に囲まれての生活は、この雪とどう楽しく戯れるかにかかっている様な… そんなことを考えています。

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2006年1月 2日 (月)

焼肉

今日は焼肉を食べました。新年早々焼肉なんてと思いましたが、食べたくなりまして…

焼肉には思い入れがあります。それは、学生の時に住んでいた街が『焼肉の街』なんて謳っていましたから。なんてったって、確か2月の厳冬期に市内の中央公園を会場に牛の丸焼きから、ジンギスカンやホルモンやお肉が配られて、(もちろん有料)炭火で焼きながらビールを飲んで騒いで…。

私は参加まで至りませんでしたけどね。やはり怯みますよ、外は-20℃近くまで冷えてしまっているんですよ。お肉だって、生のままお皿に盛っていても、気が付けば冷凍になってしまいます。

焼肉店はかなりありましたね。人口10万人ほどの街でしたが焼肉店の数は60店を超えるほどあります。これは、何かの調査で当時の街便りで読みました。この数字は同じ人口くらいの街の焼肉店の数と比較すると約6倍に当たるそうです。

ちなみに日本で食肉の消費量が3位だそうです。詳しくはわかりませんが、1位が東京、2位が大阪?・・・本当かよ?書いていて疑わしくなってきました。でも、確かにお肉に接する機会が多いです。価格もリーズナブルでしたし、お肉の質もやはり美味しかったです。

牛タンなどは厚さ約1cmもあり、1皿に7~8枚盛られていて600円

七輪で煙に巻かれながら食べる焼肉が本当に美味しいんです。

今日は焼肉の話に走ってしまいましたね。コーヒーからはだいぶ離れた話題でしょうか・・・たまにはいいですよね。

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2006年1月 1日 (日)

お散歩

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今日はお散歩をしました。今年もよいお散歩ができますように・・・

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明けましておめでとうございます。

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新年明けましておめでとうございます。よい新年を迎えられたでしょうか?

私は今だにパソコンの前から離れられないでいます。やっとのことで友人に助けられ、動くようになりました。うれしくて、うれしくて、感謝しています。

今年のコーヒーはどのような顔を見せてくれるのでしょうかね。個性的なキャラクターが揃ってくれると喜ばしいです。来月にはブラジルのブルボン種が入荷予定です。甘味の多く含んだブラジルを期待していますがどうでしょうね。楽しみです。

グァテマラも別に新しい農園を考えています。マンデリンも変わるかもしれません。春にかけて続々とニュークロップが入港予定ですので、楽しみですね。

さっきから楽しみ、楽しみ、なんてばかり書いてしまってますね。何せ、この選択を誤ると精神的ダメージが大きいんですよ。自分の好きな豆や美味しいと思う豆だからこそ、自信を持って皆様にお勧めできるわけですから、相性の悪い豆が来てしまうと自分がナーバスになってしまいす。

とにかく今年もよろしくお願いいたします!

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