魚釣り
私は釣りが好きでよく出掛けていました。北海道での仕事がそのような仕事でしたので、仕事でもちょくちょくいろいろな川へ釣りをしに行きました。主にフライフィッシングという鳥の羽で作った毛鉤で魚を釣るスタイルです。
北海道の川の豊かさは本州には無い懐の深さがあります。このように書くと語弊が生まれそうですが、川の生命力の違いによる事から感じる印象です。水の中から水面上に至るまでの食物連鎖がきちんと成り立つ場所です。
水生昆虫を魚が食べ、その魚を大きな魚が捕食し、その魚を鳥類からヒグマなどが食料とし・・・、熊は食物連鎖の中でも頂点に立つ動物です。その熊が川で魚を捕ることの出来る場所はそれほど多くは無いと思います。
そんな川で釣りを楽しむことは贅沢なことでした。今ではそうはいかないですけども、機会を作りまた北海道の川へ遊びに行きたいと思っています。
怖い経験もたくさんしました。
夢中になりすぎて夜になってしまい、真っ暗でした。視覚が弱まると聴覚が冴えてきて川の流れる音が今まで以上に耳に入ってきました。前が見えず、急いで帰ることも出来ないのですり足で川底を確認しながら歩くのですが、どの方向になにがあるのか分かりません。
このときの恐怖感はなんと表現したら良いのでしょうね…とにかく右でも左でもいいから岸に上がろうと必死で動き回りました。もう少しで岸だろう頃、強い流れに足が取られてバランスを失い必死で何かに掴まった状態で10分ほどフリーズしてました。
考えに考えて、いい物を見付けました。
つづく。
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