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2006年1月23日 (月)

深煎り

今日はまじめにコーヒーの話しでもしましょうか。

当店で販売している豆の多くは、深めにローストされています。おそらく7割近くは深煎りに傾いています。 「深煎り=苦い」というイメージが強くあるのは確かに否めませんが、必ずしもそうではありません。私が求める深煎りは一言でいうと「コク」です。そして、コクに伴う「甘味」です。

個人の好みにも左右されやすいものですが、お砂糖を焦がす「カラメル」のイメージが近いですかね?ほろ苦くてさらりと甘いのが上品さを感じさせてくれます。そこにコーヒーはコクをプラスした味わいです。

私の好みがそうなので、深煎りが多いのも確かです。しかし、フルーティな酸味も魅力です。これは、ブレンドに使っています。ブレンドは無限に広がる可能性があります。ただ簡単にあれこれと混ぜて出来るものではないのがやりがいのある箇所です。ブレンドのイメージを香りにするわけですが失敗の繰り返しですよ、私の場合は…

話しは深煎りに戻りましょう。深煎りにする生豆たちはやはり元気の良い豆でなければいけません。経年劣化して枯れてしまった豆は風味に悪影響を与えます。コーヒーは悪い味に引っ張られがちなんですよ。それほど繊細な世界が側面にあります。新豆(ニュークロップ)は華やかな明るい香りがあります。香りの世界は複雑で、果実のような、花のような、チョコレートのような…etc. 形容される言葉が年々具体的になっています。例えば「熟した果実の香り」などと評価されていても、口にするまでは想像つかないかも知れませんが、香りを記憶することで理解できるようになります。

…そう、深煎りです。話しは立ち上る湯気のように漂い主題から離れ香りへ流れました。

深煎りは生豆の持つ個性を引き出し、その魅力を高めるのです。苦味は焦げ味ではなく付加価値としてと言えば誤解されます?重厚な苦味が好きな方にはぴったりの苦味もあります。重たい苦味の好きな方にも合う豆もあります。全ては豆の選択から広がるのです。また深煎りはコクもあります。ボディとでもいいますか、厚みがあることや、粘性について言われることもあります。

柔らかな苦味の中に、甘味が含まれて、コクッと飲み込む…深煎りで至福を感じさせてくれます。通好みの深煎りではなく、初めての方でも好きになれる深煎りが大切なのだと、考えながら毎日ローストしています。

ちなみに空腹の時、コーヒーは深めのコーヒーが優しいですよ。これは、カフェインが揮発されて非常に少ないからといわれています。深煎りはもたれると良く聞きますけども、そんなことはありませんのでご安心してください。また、食生活が洋食へ向いているならば深煎りも良く合います。重ための食事の後に飲むとすっきりするのは私だけでしょうか?

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毎日雪ですが、どこまで積もるのでしょうね。

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コーヒー」カテゴリの記事

コメント

Risu様コメントありがとうございます。
コーヒーを美味しく召し上がって頂いたようで嬉しいです。和菓子とコーヒーの相性はいいと思っています。餡子とコーヒーの架け橋になる素材は柑橘類がイイのかも…など、考えを巡らしてはいます。日々努力、研究、継続、そして定着するものに昇華していけばと思います。お店で作るケーキにも応用できるまで時間はかかりますが、時間はたっぷりありますので。

soy llatteは邪道ではないですよ。コーヒーが美味しく飲めるのであれば、それがコーヒーなのだと思っています。


投稿: gita | 2006年7月28日 (金) 01時13分

こんばんは。先日友人からcaffe gitaさんから購入したコーヒー豆をいただきました。たいへんおいしくいただきました。私は無類のコーヒー好きです。ホットも好きです。アイスも好きです。邪道と思われるかもしれませんが、soy llatteも好きです。和菓子にコーヒーを合わせてしまう変わり者です。わらび餅とアイスコーヒー合いますよ。gitaさんのコーヒーは結構な深煎りですよね。甘味があって、芳醇で、うん、深いって思いました。ごちそうさまでした。

投稿: Risu | 2006年7月27日 (木) 21時58分

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