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2006年7月

2006年7月31日 (月)

さらば梅雨

そろそろ梅雨時季も力が抜けてきた感じがします。

そうなると本格的に『盛夏』ということでしょうか。朝から気温もぐんぐん上昇し、蝉の声も一段と元気になります。この時期になるとし切りにテレビや本などに『ニッポンの夏』という響きが見られます。

正しく『ニッポンの夏』とはどのようなものなのでしょうか?どうもこの響きには現代の夏には当てはまらないようにも感じます。何故か?と聞かれると、返答に困ってしまいます…

例えば、古き良き美しい日本が過去のものだとするなら、その辺が背景になっていると思うからです…かな。その時期を知らない私には想像するくらいしかできません。きっと暑さと汗に潤い、虫や風に溢れていたのかと思えば、団扇や風鈴もカキ氷も、心を涼しく感じさせるには十分な要素だったのではないかと思います。

今ではエアコンに吹かれて夏を過ごし、ほんの数日間は海や山に入り涼味を感じている事がほとんどではないでしょうか。それがいけないということではなく、少しでも夏を楽しもうとしているのでしょうね。仕事も時間も制約ばかりが整ってしまったので止むを得ない状況なのかも知れません。

いま少し、私には夏を楽しむ能力が必要です。ここにはまだいくらか夏を楽しめる自然環境があります。これをいかに私のものにして満喫するか…模索中です。

Summer_03_1

この坂道を上ってお客様は来てくれます。こんな場所にあるの?って不安に思いながら…ありがたいことです。

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2006年7月30日 (日)

日向

午後から陽射しが眩しくなって嬉しくなってしまいました。

午後にご来店くださいましたお客様とゆっくりとお話しをしていると、ふと絡まった紐がスルリとほどけた様な感覚がありました。その絡んだ紐とは、私がこの街で18歳まで生活をし、その後は別の街で生活をしていたわけですが、そこで育まれた人間性が、生まれ育った街に少しの隙間をつくりました。それが絡まった紐のように、スッキリとしない感が気にならない程度にあったということです。

絡まり方しだいでは、切断するしかない状態もありますが、私の場合は人と接することでするりと抜けました。

簡単に書くと、この街の人が変わったのではなく、自分が変わったことにより飲み込めないことも増えていた…。そんな感じですかね。何だか反抗期の少年のような想いに近いかも知れませんが(笑)

気質や風土に迎合するということではなく、自分の生まれ育った街ですもの、自信を持って自分でいればいいのさ…ということ。そして新しい街でも自分の街になり得るということ。

Rocky_02

猫の気持ちを知りたかったら、一緒に日向ぼっこしてみるのも手ですね。

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2006年7月29日 (土)

温かいコーヒー

梅雨明けはもう少しでしょうか。

晴れの日は、さすがに暑くて夏のようになっています。それでも雨の日などは一日中涼しくて朝晩は少し肌寒いほどです。こんな気候だからか温かいコーヒーがよく出ています。

雨を眺めながら、雨音に耳を傾けて蝉の声に季節を感じたり、薄曇の中のコーヒーは温かいものでも十分満足できます。夏だから冷たいコーヒーとしなくてもしっかりと情緒を持ったメニューです。

深めのローストの香ばしさと香りの高さで飲み終えたカップからも香りが立ち昇ります。コーヒーの優しい甘味を楽しむのも、お砂糖でコクが増した甘味を飲み干すのもよし、雨宿りに空を仰ぐようにちょっとした時間の使い方も見付かります。

Rain_04

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2006年7月28日 (金)

夏飛沫

ここ最近の定休日は「海の日」になっています。

のんびりと釣りをしたり、海に足を浸したり…

そういうものが私を助けてくれたり、考えさせられたり、初心を振り返ったり。ささやかなことで自分を満たすことにより、向かう方向性の修正や軌道変更などがし易くなったような気がします。要するにリセットされた自分があるわけですが。

例えば大袈裟なことをやろうと考えていても、実際は結構小さくまとまったことでしか出来ない場合が多い自分に今更後悔してもどうしようもなく、堅実にやっていた方がうまく行くさ…なんて小奇麗なことも苦手で。

自分が自分でいられることで自然にできることを目指しているんです。な~んて読み返してみてもいま少し伝わりにくい書き方ですね(笑)

海は大きくて、もちろん私にはどうする事もできない存在です。それだから無邪気に頼れる存在でもあるのです。

Wave

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2006年7月27日 (木)

Shochu_02_2006

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2006年7月24日 (月)

雨の中

陽が差し始めると一気に気温も上がって暑くなってくるし、雨が続いていればジメジメとした空気が舞うし、でも、雨が続いて今日も暗いお天気です。

こんなに雨が降って、といっても西日本のように天災ではなく長梅雨のそれですね。ただ今日はそんな雨を見ながら今更ながらに思い気付きました。

「紫陽花」ほど雨に濡れて似合う花はないのではと。それは幼い頃から絵本やカレンダーに紫陽花の花が雨粒と一緒に描かれているのを見てきたからかも知れません。それなのに、今日はどうしてそう思ったのかというと、暗い空で陽も差さない憂鬱な雰囲気のなかで紫陽花はボヤ~ッと淡く光っているように見えたのです。

梅雨に苛立ちを向けるよりも、紫陽花を見て時間を潰した方がよっぽど有意義に思える日でした。いつでも、コーヒーを片手に散歩する私は紫陽花に並んでゆっくりとした夕方を過ごしました。

Ajisai

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2006年7月21日 (金)

くらげ

今日は静かな雨の日です。

きのうは海へ出かけ、久しぶりに潮風に塗れていました。天気も良くて、波間に漂うクラゲをこんなに羨ましく思ったことはありません。

梅雨が長引くそうですね。

Gyokou

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2006年7月20日 (木)

涼しい音

風鈴の音はチリンと可愛らしくあって涼しげな音を出しています。

この音にはどういうわけか涼しく感じるものです。また、お店の入り口にアルミ管を不揃いに切断したパイプが風鈴として掛けてありますが、これも良い音がします。

モノとモノが触れ合った音を楽しむのも年齢を重ねるにつれていいものになってきました。音の種類は様々でそれらを探すのも趣があると思います。

そして、アイスコーヒー。

これも夏には良い音を出しています。カコンカコンと氷とグラスの音がコーヒーに少し緩和されて篭っているけれど耳に煩くない優しい音がします。私はアイスコーヒーをそれほど飲みませんが、この音に気が付いてからは好きになりました。音を楽しみながらコーヒーを飲むのも「音楽」ですね。

Hana_004

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2006年7月19日 (水)

夏模様

朝、お店のドアを開けようとしたらクワガタに威嚇されたり、雨上がりのちょっとした間に蝶々がヒラヒラと舞っていたり、また雨が降ってきたり。

もうすっかりと夏らしくなったんですね。好きですね、この季節は。

暑いのは少しだけ、いや、確かにやる気を捕まえていないといなくなりますね。しかし、この季節から夏野菜も美味しくなります。トマトやきゅうり等の彩りは原色よりは淡いですが、ハイコントラストの季節にぴったりです。今日は、そのトマトときゅうり、茄子、ズッキーニをもらいました。

私は見ただけで、メニューを決めてしまいました。パスタで食べようかと思います。かなり月並みな考えですけど夏野菜のパスタもなかなか美味しいですよ。

サラダにしても美味しいですけど、少し熱を加えると甘味も感じて美味しくなると思うんです。早く食べたいな。

その後は深めのコーヒーを飲みながら汗でも拭うのでしょう。

Ageha

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2006年7月18日 (火)

雨の日は

重たい雲が動かないまま雨は降り続いていて、でもシトシト降っている感じで冴えない日でした。配達の日くらい気持ちよく晴れて欲しいのは私の勝手な思いであって、梅雨空には届かない声でしょうか。

配達の車中、エアコンが嫌いなので停めるとガラスは曇り、その窓越しに見える景色は湿気と空気の飽和状態のようで見る限り爽やかなものではありません。

それは私の眠気を誘ってみるくらい簡単なものです。ガムを噛みながら鼻歌まじりの配達です。

配達先のお客様と立ち話をしたり、赤信号で停まっている時に自転車に乗って畑から帰るおじいちゃんの姿などは、眠たい私にはあまりに心地良くて。そんな夢心地の私は、本当に美味しいコーヒーとは…なんてことを考えていました。

コーヒーの美味しさは豆の成分で決まります。全ては生豆に依存されていて、正しく焙煎することで美味しい成分を形成するわけです。美味しくない豆に正しい焙煎を施しても決して美味しくなるものではないのです。

美味しいコーヒーにするためには技術も必要ですが、雰囲気にも美味しい成分が入っているのではないでしょうか…、そんな考えが出てきました。雰囲気ばかりに頼っていてはいけませんが、美味しくいただく環境を自身で知ることにより、それは倍加されていくように思います。たとえば、外で食べるお弁当のように。

美味しい豆には力があり、雰囲気のあるお店には力がある。それが私の仕事でもあるのではないか…。そう感じた日でした。

Rain_03

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2006年7月15日 (土)

キャッチボール

今日は中学生の男の子2人が来店し、ケーキセットの注文を頂きました。

約2週間ほど前に、道路沿いの看板に誘われてお店を見に来たことがありました。その時は暑くてどうにもエアコンを付けようか迷っていた記憶があります。私が彼らの頃にはコーヒー屋さんなど身近に無く、コンビニさえも無かったですから…もう本当に田舎なんですよ、ここは。

私のお店は車通りの多い場所にあるはずもなく、フルーツラインと呼ばれている広域農道から山側に少し入ったところ、山の中に在ります。そのフルーツラインから見えることもないので看板を見て山を登っているときも、あるのかなぁ…って不安に思う場所です。

でも、ちゃんとありますからね。

その2人と帰りがけに話しをしていたら、キャッチボールをしようということになりました。私も彼らと同じように中学生の時は野球部でした。もう、14年も前ですね(笑)

ぎこちなくボールを掴みグローブに手を入れると革の匂いと軟球のゴムの匂いが懐かしい記憶を辿っていきました。錆びたバックネットもトタンで覆った部室も健在であるとのことでした。カーブの投げ方を教わり、私の暴投で林の中に滑り込んだボールを何度3人で捜したでしょうか。

もし、商売の神様がいるならば今日は、私は見捨てられていました。快く、気持ちよく気の済むまでキャッチボールができました。気が付けば彼らの友達も混ざって5人6人と増えていました。雨が降って少し濡れた頃、お店でコーヒーをご馳走しました。「うめぇ~」という声がどれほど私にとって心強かったでしょう。

商売の観点からいえば良くない日も、今日はなぜかとても充実した日です。

Akaimi

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水の中

金魚が3匹、めだかが2匹。新しいスタッフです。

彼らは、コーヒーを仕事とするわけではないのですが、私やご来店されたお客様たちを目で楽しませてくれているようです。

金魚にとってもそこが良い環境であればと願っていますが、…難しいかも知れませんね。

金魚のいる甕を覗くと、チョロチョロと動き回っています。赤くて、小さくて可愛らしいです。せめてもの楽しみのご飯と新鮮な水の取替えは、こまめにやります。

あとは、心が通うようにと、声をかけてみるかな。

Kingyo

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2006年7月11日 (火)

月夜

どうもプロバイダーのサーバーの調子が悪くて思うように更新ができません。

気軽に書けるのがブログのいいところなのに…3時間ほどかかるし。どうなってんだ?

月が綺麗で、外に出て眺めていました。星空も綺麗だけど、月だってなかなかやるもんですね。流れ星に願い事をするように、早口言葉になりながら三度唱えると…、月はそれに反して一度で上手くやりたいです。語尾までしっかり噛まずに唱えたいものです。

しかし、あまりに気に入って見ていたもので願い事をするよりも独り占めを楽しんでいました。もちろんどこかで眺めている人もたくさんいるでしょうし、私のように眺めているだけの人もいたでしょうね。私はフクロウの鳴き声と虫の音を聞きながらボケ~っと眺めただけです。

それはとてもきれいで、見とれているだけのこと。見とれるなんて最近無かったものだから気分の良い休息でした。

Luna_02

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2006年7月 8日 (土)

七夕

ここ何日か、ブログを更新しようとしてログインするのですが、ページを読み込めないような状態が続いています。今日は何とか時間はかかりましたが、少しは書けそうです。

季節は7月になって、夏を匂わせる要素が揃ってきましたね。梅雨の晴れ間も、草木の育ち方も、山の中で暮す者にとっては当たり前にあることです。しかし、それだけに季節感というものがダイレクトに迫ってきます。

店内では、窓を開けると虫が入ってきて、窓を閉めると汗が滲んできて、そろそろエアコンのお世話になるのかもしれません。どうも体質的にエアコンが好きになれず、涼しいのは嬉しいのに、仕事が終わるとぐったりです。慣れていないのがもっともな事ですが、慣れると怖いですね。

今日は蒸し暑いですね。これから豆をローストしないといけません。そして、ますます暑くなるのでしょう。

Pili_02

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2006年7月 4日 (火)

水玉

夕方、陽が落ちてから雨が止んで草むらには水玉がキラキラと賑わっていてその中を歩くと靴の中まで水が浸み込んできました。

靴下もびしょ濡れになって足の指がふやけた頃に、黄色い花が雨粒を蓄えて倒れているのを見付けました。とても瑞々しくて、きれいで、重そうに見えるけど、やっぱりきれいで。本人にとったら助けて欲しいのかどうかは… 雨嫌いの私にしたら、ちょっとしたプレゼントでした。

ここ何日か、この時間帯は涼しくて、温かいコーヒーを飲みながら外に出てみるのもいいかも知れません。コーヒーの甘い香り、花の香り、共通したいい香りです。なんでも匂いを嗅いでみる私は品が無いように思います、しかし、コーヒーに照らし合わせてあーでもないこーでもないと、何を歌っているのか分からない鼻歌のように、心地良く歌ってます。

Tsuyu

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2006年7月 3日 (月)

梅雨と赤と緑と

陽が差さなくても蒸し暑くて、蝉が鳴き始めたりします。

コーヒーを淹れるとこの湿度も手伝って、むせ返るように甘い香りが漂います。このむせかえるような香りは言葉にするとあまりいい印象を受けないですが、夏草の香りが暑さと共に湧き上がるものに似て、私はとても好きです。

冷房の乾いた風に吹かれるよりも、この湿った超微風に苛立ちを感じながらも少しづつ気持ちいいなと思うようになりました。いくら蒸し暑いとはいえ、東京や大阪あたりの耐え難いものに比べたら、どれほど過ごし易いのでしょうね。

Rose_02

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2006年7月 2日 (日)

雨音

7月に入ってそろそろ夏らしくスパッとした暑さも感じられます。夕方になると外灯には虫たちがわんさと群がるようになりました。私は小さい頃に「蒸し暑い」とは「虫暑い」と書くのだろうと本気で思っていました。

毎日が晴れ間ばかりだと嬉しいと思う毎日ですが、梅雨時期のしっとりと降る雨も嫌いではありません。空気まで包み込んでしまうような湿度と雨音に癒されることがあります。

必要なものだけを身の回りに置いておくだけでは何も知ることができません。例えば雪融けの嬉しさは春の素敵な時期を待つ心から出るもののように、この雨も真夏の酷暑を耐え抜くために必要なものと思えば、雨音もリズムを持って聞こえてきます。

先ほど蛍が飛んでいました。1匹だけですが、光の筋を見ただけで、涼しく感じました。

Rain_02

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