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2006年8月

2006年8月28日 (月)

秋ですね

日中の気温は肌に痛いものから、少しだけ和らいできましたね。

稲穂が垂れてきたのを見ると、そろそろやっぱり、秋なんですね。夜なんか涼しいですもの…寂しくなります。コオロギがコロコロ鳴いていたり、秋の夜長に読書に励むとすれば私の場合、朝になってしまいます。また、芸術の秋と思えば、恐らくその辺に打ち込んでしまいそうです。

…そうです、コーヒーが美味しく感じてくる季節でもありますね。夏の間、コーヒーを飲む機会がぐんと減る傾向があります。どういう訳か、そのような傾向があるみたいです。私はそうかというと、それほど減りません。もちろん仕事の一部ですし、味のチェックなど、飲まないわけにもいきません。

涼しくなると、温かいコーヒーもしんみりと美味しくなるのでしょう。秋口のお薦めは?と聞かれるなら…そうですね、私のところでしたら深煎りのグァテマラでもすすめてみましょうか。香り高くほろ苦く、ほんのり甘くて…

お風呂上りに、窓を開けてコーヒーを飲んでいると何とも言えない充実感があります。このときできれば部屋の電気や音の類を消してみてください。虫の鳴き声や風の音が…心地良く、月なんかが煌々としているなら贅沢というものかもしれませんね。

…と、書きましたけど、私の家とお店は山の中でしたね。都会にお住まいの方ですと、このようにはいかないかも知れませんが…

Kamakiri

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2006年8月25日 (金)

秋の色とは

夕方になると太陽の陽射しは赤い色を帯びてきて、夕暮れ時には桃色から紫色へと変わっていくようです。午後4時以降の光は活気が抜けた状態にあり、それはつまり秋色になっているのではないでしょうか。

この時期になると豆の焙煎がスムーズに進められて快適です。梅雨時から盛夏の湿度と熱気は焙煎にはあまりありがたくなく、エアコンの中では私が駄目になりそうになります。

夕日を浴びようと外に出てみると、涼しい風が体に当たって思考がサラサラと溶け出していくような気分になりました。狭い部屋で考え事や作業は、やはり精神衛生上良くないのですね。

今日は吹く風に気分を救われました。

Hana_005

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2006年8月24日 (木)

休みの日の今日は、私の誕生日でした。

そんな日は、好きな海へ行きました。夏の気配が薄まっている海辺は、少し寂しくても気分が良くて。30歳になった感じも薄くて、妙な心境でした。

Sea_06

車窓から、30歳記念に一枚。

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2006年8月23日 (水)

夕暮れ

たまにはコーヒーの話しでも…

じっくり適度に蒸らすことにより、内に秘める香りと甘味を溶かし出すイメージが大切です。理論で美味しいコーヒーを研究することは専門家に任せておき、さらにコクを上乗せするよう体に動作を染み込ませること。

私がこだわる箇所と、お客様がこだわる箇所が融合する時に、むせかえるように香りが漂います。コーヒーの抽出の種類は様々あります。ハンドドリップではネルやペーパーを使うのが一般的でしょうか。ここ近年ではコーヒープレスも主流になってきました。これは紅茶の時のように粉を専用の容器に入れ、お湯を注ぎ3~4分待ってからメッシュ上のフィルターでプレスします。これにより、カフェオイルが溶け出した、少々濁ったコーヒーができます。しかし、豆の成分が全て抽出されるので、豆の良し悪しが躊躇に出ます。

コーヒーメーカーも様々です。メーカーにより微妙ですが、それぞれ個性が出るように工夫されています。他にも、サイフォンや水出し、本当に様々ありますね。

エスプレッソも濃厚で醍醐味を感じる抽出法だと思います。私はエスプレッソ好きですが、これを毎日続けていると仕事で淹れるコーヒーが、だんだん濃く提供される気配を感じています。

夕暮れ時には少し濃い目のケニアを飲み、涼しくなった風に秋っぽさを感じて寂しくなったりしています。

その日にあったコーヒーを自分のイメージ上でカップに注げること、それは音楽に似ていて気分が高揚したり、落ち着いたり、一つの芸術気分に浸ったりなど、ひっそりと一人楽しむ毎日です。そのためにも日々努力です。

Garden

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2006年8月22日 (火)

ライフワーク

生活の一時に仕事とは別に、継続しているものがあるといえば写真を撮っている事かも知れません。いつの頃からといえば、5~6年位前からでしょうか。

誰から習うことや、教本を読んだりなどしなかった私は理屈や原理が思いのほか知らないままです。今でこそ少しづつ「なるほど~」などと感心したりすることでいっぱいです。気が付けばフィルムからデジタルに持ち替えていたり、でもプライベートな時間はフィルムで呑気に撮っています。

先日パソコンの調子が悪くなってから写真だけでもバックアップしようとファイル数を見て呆れました。DVD6枚分の写真がありました。そして、どうも花の写真が多いことに気が付きました。もしやと思い、ブログも読み返しました。やっぱり多いんですね。

そこで私なりになぜだろうと考えて、数年前を想い起こし、記憶を辿り、もっと遡り、…記憶の片隅にあったものは高校生の頃のことでした。

高校3年生の夏休みに父親と北海道の大雪山を縦走している時の出来事が発端ではないかと感じています。

9割以上は嫌々で歩いていました。晴れていたならば絶景が広がるところらしいのですが、霧雨と濃霧で5メートル先も見えず、父親の足音と靴跡を眺めながらふて腐れて歩いていました。休憩するという時に、この天候で休憩しても何になるものか雨に濡れるだけだろうと本格的にグレました。

そして一人岩陰に仰向けになりました。見上げても霧雨が顔中を被いグレーな空色は私を逆なでしました。しかし顔のすぐ真横で黄色く光るものが見えたときに何か救われました。それは高山植物であり、小さな黄色い花でした。

グレーの世界でふて腐れていた私は、今思えば信じられないくらい感動してたのでしょう。父親にカメラを貸せと着ている雨カッパ中から剥ぎ取ってその花を撮りました。父親は大して珍しくもない花を撮っている私に「上に行くともっとたくさん咲いているぞ」と励ましてくれましたが、「見たくない」などと器の小ささぶりを声を大にしていっていました。

その花で良かったのです。荒んだ心に一光浴びせてくれたことでいいんです。

人の目に付きにくい山道から離れた岩陰に咲いていても、その息遣いはしっかり優しくて、私はそれに振り向いてしまったわけです。それが今でも頭の片隅にあるんですね。そして無理矢理に言うならば今でも花が放つ光を撮っていることなのかな。

……今日は長く書きました。ずいぶん昔のことですし、読み返すと恥ずかしいですからこのまま載せます。

White_1

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2006年8月20日 (日)

Kumo_003

ずっと、遠くまで見えますね。

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2006年8月18日 (金)

盆踊り

しばらく更新をしていませんでしたね。

西馬音内(にしもない)の盆踊りへ行きました。

国指定重要無形民族文化財にされており、身近な場所にこのような文化が残っていることが嬉しく思います。ここの盆踊りは情緒的で艶やかな印象があります。美しい端縫いを受け継いで舞う姿は、やはり美しく思います。

しかしここ何年かで、訪れる観光客が減っていると聞きました。残念なことでもありますが、有名になると品格が落ちてしまうことも多々あります。観光地化された盆踊りはいくらか寂しいような気もします。

私の夏の楽しみの一つです、今後も情緒的な踊りが見られますように…

Bonodori_01

Bonodori_02

Bonodori_03

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2006年8月12日 (土)

お盆休み

ここ数日間パソコンの調子が悪く、ピクリともしませんでした。

ブログの更新もできないままでした。そして先ほどパソコンのスイッチを入れると動き始めました。何らかの原因はあったといえ、ホッとしています。

さて、大変遅くなりましたが、お盆休みのお知らせです。

8月13日~15日迄

宜しくお願いいたします。

Bonyasumi

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2006年8月 8日 (火)

夏祭り

お祭りの夜は熱気と活気が沸いています。

夏の夜は人も街もこんなに勢いが増しているじゃないですか。こんなにも人が溢れ出てくるのにそうでない日の静かな通りは…それを思えば、寂しくもなります。

風船の値段も、お面の値段も尋常なものではありません。なのにこのエネルギー感は日常にしまい込んでいたモノを弾き出していましたね。見ていて楽しかったです。

いっその事もっとお祭りを企てて、盛り上がることでもっと楽しい街になるのでは・・・そんなことを考えたりしました。子どもや大人の笑顔が見れるのはとても嬉しく思います。そして楽しかったお祭りでした。

Tanabata

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2006年8月 7日 (月)

オニヤンマ

『トンボは神様…』

そんなことを聞きました。それはどういうことなのか私には分からないことでした。少し調べると『神の遣い』というものに留まりました。それは特定のトンボを指しているのかどうかは分からないままですけどね。

先祖の遣い、神様の遣いなど。写真に撮るのも会釈をせずにはいられなくなりそうです。しかし、トンボの飛ぶ様はカサカサと羽音を振りまきながらスイスイと泳いでいるかのようです。よく見れば、目が緑色で黒を基調に黄色の縦じまが綺麗です。

たしかに『神』のごとく、あるかも知れません。

見えない存在の遣いとして今日も飛ぶのでしょうか。

God

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2006年8月 6日 (日)

午睡

日向ぼっこのつもりがいつの間にか夢を見て…

ハッと目を開けると夕方になっていて、動揺することもなく欠伸の一つもしながら背中を縮めてシッポをピョコンと上げて。くるりと回れ右をして草陰に入り、スッキリして。

壁に沿って歩いてると爪が…気になって。

Pili_03

いいね~。今日、君はいったい何をした?

パトロールとご飯と、なんだ?

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2006年8月 5日 (土)

景色は変わり

近所に高速道路のインターができました。

10年前を想像すると信じられないことですね。奇跡的としか思いません。お店から約3分も走れば高速に乗れます。そして高速道路が走っているところならどこへでも繋がってしまいます。なんだか不思議な気分です。

しかし、おかげで当店へのアクセスも非常に走り易く来れるのではないでしょうか。しかも湯沢までの区間は無料ですので、お得な感じもあります。

それにしても景色は変わり、いくらかの騒音や何かしらの問題点が…、今は気にしないようにしましょう。

Highway

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2006年8月 4日 (金)

遠野

かねてから『遠野へ』という課題が持ち出されていました。

定休日は思う存分に遊ぶ時間に費やしているようにしているので、毎週のように予定が入っています。休日くらいゆっくりと眠って遅い昼ごはんを食べて、あくびしたりするよりもどこか新しい空気を吸いに行こうと、毎回前向きです。

遠野へは一度も行った事がなく、名前ばかり聞いていたのでイメージが頭の中で勝手に出来上がっていました。そのこともあってかなかなか足を向けることをしないままでした。しかし、やっと辿り着くことができて結果は至って満足です。

河童淵は有名な場所ですので、河童を見に立ち寄りました。そこは、いたるところ河童だらけであり、主役の本人はいつ顔を出していいものやら悩むべき状況です。

水車や旧家など、趣のある土地であり長閑な田園風景に囲まれた、まさに絵に描いた東北の景色ではないでしょうか。まだ早いと感じるコスモスも咲いていて、秋の気配すら漂う感じの遠野は一日だけでは物足りない印象です。

Kappa

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2006年8月 3日 (木)

名店街

梅雨明けしましたね、ほっとしていたらあっという間に夏も終わってしまいそうで…

今日はいつも気になっていた看板?のお話しを書きます。

『名店街』の看板です。いつの頃からそこにあったのか、私がまだ小さい頃からあったのでしょう。今ではその立体的な文字も崩れて、錆が入り、色も煤けてしまっています。そんな名店街を標す真下の小路には飲み屋さんや飲食店が数件営業されていました。

私は日頃からお酒との距離が遠いので、その名店街にはほとんど行くことがありません。それなのに看板と小路には、魅力を感じていました。幼心に名店とはどんな素敵なお店のように思えてなりませんでした。

しかし歳を重ね、その看板をたまにみると、もの寂しさが漂います。容姿がどうであれ名店街には変わりなく、それが機能していれば私のようなものが勝手に寂しくなっていればいいのですが、郊外の開発が進むほど中心部は衰退していくのです。今に始まったことではないにしろ、ましてや私が首を突っ込むことでもないのでどう言葉にしていいか迷いながら書いています。

ここに限らず地方都市にはよくあることのようで、商店街の消滅も多くあるようです。商店街は人の歴史を生んだ場所でもあり、活気もあり、個々の活気が相乗効果を作り出して人々を呼び込んだに違いありません。それが消えるということは気質を失うに等しいのではないでしょうか。

私のお店は郊外にあり、といってももっと離れた山の中にあります。活気も私個人の作るものと、ご来店下さるお客様が盛り上げてくれるもので形作られているように思います。だからこそ、自信を持って営業できるのです。そして最低限、本当に美味しいコーヒーを提供できるように努めています。私に貴重な生豆を分けてくださる問屋さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。

私がやって行けるのはそのような人に囲まれている環境があるからなのだと、強く感じています。今後もそうです。

私が感じたもの寂しさとは、一体何なのでしょう。いつまでも『名店街』であって欲しいという気持が単純にあったのかも知れません。そして、『名店街』に少なからず憧れもありました。

Kanban

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2006年8月 2日 (水)

夏の花

梅雨明けと思った8月も、しつこいくらい梅雨のことも夏のことも書いてきましたね。

しかし、今日のこの天気ではまだもう少し梅雨が被さっているのでしょう。曇天の下では伸びきれない夏草や花々が悶々としながら、秋の準備を始めているかも知れません。

それでも私は、夏はどこだと探し回ってうろうろしてしまいます。

橙色の花に眼が止まって、1枚撮りました。薄暗い雲の下では橙色がうっすらと光っているように見えて、冴えない季節でもきれいに見えました。

Lilly_02

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2006年8月 1日 (火)

夏になり

発表さえないけれど『梅雨明け』でいいのではないかと…

どんよりと重い雲はどんなものだったか、気まぐれに激しく降った雨はどこへ行ったのか。思い出すうちにすっかり夏模様ですね。

暑い暑いと、ふーふー言いながら過ごすこの季節がたまらなく心地いいものに思えてきたのが大学生の頃だったでしょうか。北海道では短い夏を一気に過ごす感じでしたので、暑くないと面白味が減るんです。冷夏の時は通り越して気が付けば秋でした。

早ければ北海道の突端のほうでは鮭・鱒が沿岸に入ってくる頃ですし、お盆を境に空気も澄んで秋風とすれ違ったりします。

今年の夏は梅雨明けが遅れた分、やっぱり短いのでしょうか。そう考えると後一月もないくらいですね。真夏を駆け抜けないと。

Caffe_02

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