車窓から
この冬は雪が少ない、と思えば雪が降ってきます。積もればそれにうんざりする訳で。それでも少ない雪に少しの心配をしています。私の都合で天候や環境に不平不満、時にはお願いをするのですが…。子供の頃、てるてる坊主が一番応えてくれた気がします。
窓から見る景色は、ここ2日で白くなりました。用事を済ませ、帰り道は高速に乗りました。光景は青々と寒い夕暮れでした。去年の夏に私の住む近所に高速道路が開通しました。ある区間から無料開放なのです。除雪もしっかりとしてあるので冬道は安心できます。時に作業帰りのトラックなどが50km/h程で走っているのに出くわすと戸惑います。
景色は悲しいかな、大きく変わりました。見渡すほどの広陵とした場所でもないのですが、いつもの道を行き来するときは高速が目に入り向こう側が見えなくなりました。その分、高速に入ると今までにない高い場所から景色を眺められます。家の屋根、くねくねとした道路を走るバスなど、俯瞰して見ることができます。場所は限られてしまいますが…。
こんな田舎でも、少しの変化があります。その変化を受け入れ、良いものとして残していくことも少なからず必要かも知れません。変わること。変わるんです、黙っていても。受け入れられないだけだったのかも知れません。
たとえば、コーヒーの産地の高地ではロバに荷を運ばせていたりすることもあるようです。そこに整備された交通機関を設けるだけでどれほど現地の人々やロバは重労働を軽減されるでしょうか。しかし、農産物は自然体であって、「空気、水、土」を非常に重要とします。美味しさの要だと思うのです。その自然を守ることは産物を守ることに等しいと思います。それはやはり難儀なことです。
私は高速で景色が…などと思ったりしましたが、産地の人たちからすれば最終消費者に近い場所にいます。生豆を届けてもらって焙煎しているのですから。無料開放の高速を利用しながら文句を言っているようでは、先日の雷が落ちてくる。慎まねば。
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コメント
nemonozo様コメントありがとうございます。
そうですね、言うは易く行うは難し…。いつか自分の言葉が体に現れる時がくると思います。またいつでも遊びにきてください。
投稿: gita | 2007年1月11日 (木) 02時08分
風景が変わり、
街が変わり、
人の生活が変わり、
考え方も変わる。
そんななかでも
コーヒーを飲んで
「美味しいっ!」と感じたりするような
変わらない感覚や
変わってしまいたくない思いなどを
大事にしたいものです。
なかなか、難しいことですけれども。
投稿: nemonozo | 2007年1月10日 (水) 10時23分